公文(くもん式)の学習効果は? デメリットも含めた評判を徹底比較

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

学習教室として長らく親しまれてきたくもん(公文式)。学習塾としては一番有名な、くもんですが、月謝を考えると、まずは本当に効果があるのか?知りたくなりますよね?

そういった方のために公文の良い口コミ・悪い口コミを集めてみました。ここではお母様方の本音ベースの口コミなので非常に参考になると思います。

そんな、学習効果から何度も行われている値上げについてなど、様々な角度から「くもんの評判」をまとめてみました!

※2018年8月2日 update : くもんの値上げ情報を補足しました。

くもんの良い口コミ

子供の学力に合わせて学習を進められる

公文式の最大の特徴は学年でくくらず自分の学力に合わせて先にも進める、逆に過去の学習にも戻れるという所です。ですから学校の授業のペースに合わせた学習をさせたい方に公文式はお勧めできません。

「つまずいているところがあればそこまでさかのぼって勉強できる」というのは、小学生の段階で非常に効率的な学習だといえます。

つまずいたところを放置しておくと、必ずどこかで勉強についていけなくなりますよ

子供の学習習慣がつく

公文は勉強する習慣を付けるためにするものだと思います。家で親がドリルやらせても良いのですが、無理矢理やらせると親子関係に亀裂が生じるため、公文で管理してもらえると、親にとってはある意味有難い面があります。

くもんは勉強出来ない子、しない子の親が安心して行かせられる塾だと思います。ですから全国の多くのお母さんは「くもん行っとけば大丈夫!」と思っています。

「できること」が増えていく

国語では文章をスラスラ読めるようになり、漢字も一年相当は終えました。
算数では2桁の足し算引き算で四苦八苦してたのに、もうすぐ掛け算というところまできて、徐々にできることが増えていくのを実感します。

メリットはいっぱいあったかなと思います。
やってなかったら算数もまだまだ足し算引き算を苦痛がるレベル、文章もたどたどしいままだったはずです。
しかし、このままでいいのかなという不安は少しありますよ。

くもんの悪い口コミ

公文の算数は計算問題だけ?

公文は本当に計算だけだと思います。

自分が小学生の間通ってたましたが、4年生まで成績優秀だったのに5年生になって算数の授業で体積、面積が本格化してくると太刀打ちできなくなってしまいました。
突然目の前に大きな壁がドン!ってきた感覚と、成績ががくっと下がったという惨めな記憶が残っており、我が子には公文はさせていません。
公文式は計算を学ぶところで、公文をやっていても文章題などは全くできないという悪評がありますよね。
確かにその通りです。

公文の算数はとにかく計算のみ!
それを分かっていて入れたのでしょうがないですが、学校での算数はは単位など、計算以外にも考慮すべき部分がでてきます。
息子は単位を全く理解していません。

私も算数の体験学習に先立ちお話を伺ったのですが、それを必ず説明してくださいます。
小学校入学から大学までの算数・数学の学習はどんなことを学ばなければならず、公文ではそのうち、どこを学習するものかを明確に伝えてくれます。

それを明言されたうえで公文式の算数を学ぶわけですから、公文式を学んでいても一向に文章題を解くことができないという悪評は筋違いに感じます。

問題を解けるようにはなるが、本質を理解できない

例えば「プリントで鍛えられて数の計算はささっとできるのに、実際にお金を計算させてみるとできない子がいる」という話を聞いたことがあります。
うちの子も基礎はすらすら解いていたのに応用問題になると全くできなくて、「今まではうわべのテクニックだけで解けていたんだな」と判明したことがありました。

楽しく勉強できない

私は子供の頃公文をやっていました。
4年生くらいになると宿題をサボることを覚えてやって行きませんでしたが、先生から連絡が来ることもありませんので親にはバレませんでした。
結局1年生から4年生の3学期の途中まで続けましたが、最後の方は全然進みませんでしたね。
あんな状況なら4年生でやめて良かったと思います。

今思えば、公文は子供が楽しんでできるものではないですよね。
友人のお子さんも宿題の間に遊んでしまい集中せず、余白にラクガキしたり、イヤイヤ何時間も机に座るはめになっているらしいです。

子どもの頃通っていましたが、ひたすらつまらない問題を解かされるのがつまらなくて勉強嫌いになりました
最近本屋で「大人用の小中高の勉強やり直しテキスト」を買って勉強していますが、昔と違いとても面白いと感じます。
暇な時に頑張って勉強して、「子どもに勉強の楽しさを教えてあげたいな」と思います。

結局人によるというか、公文式のメソッドはそれはそれですごく正しいところもあるしけど、公文式がどういうものかを理解するのは親自身が子供時代にリアルで体験していないとなかなかわからないとは思います。

量が多すぎる

新1年の息子に、3教科10枚ずつ、毎日30枚もある公文をやらせるのが苦痛になってきました。

学校行事で疲れたり体調崩したり、家族で出かけて帰宅するとできない日ができてしまい、翌日苦しみながら2日分60枚やってるのを見るとこちらも辛くなりますよ。
通常の30枚でも2~3時間かかります。

集中したら10枚20分かからないのでしょうが、毎日単調なプリントをそんなスピードでこなしていけません。
ダラダラ遊んで、結局何時間もかかるのが分かっているので、注意するのも苦痛です。

市販の漢字ドリル、応用算数ドリルは楽しみながらやっているのに、公文を始めてからそちらをやる時間が取れない始末です。
私としても漢字ドリル、応用算数ドリル、習い事のピアノの練習をやらせる時間、読書させる時間が欲しいから負担が強くなってきました。

「いつかさっさと終わらせられるはず」と信じて来たけど全く変わりません。
全く適性がない子を何時間も縛り付けていいんだろうか?と考えてしまいます。

勉強させる親の負担が大きい

子どもは教材をこなせていませんが、一日5枚に枚数減らすくらいなら、費用対効果的にバカバカしいからまだ減らしたくないと思います。
減らすなら退会して市販ドリルで良い気がしますから。

年齢が上がれば、スラスラ終わらせられるようになるのでしょうか。
「終わったらゲームしても良い」とまで言ってるのに、ゲームすらやる気がしないのか、手もつけません。

お尻を叩いて強制的にやらせるのことに疲れて来ました。
「この子は一生こうなのか」と不安です。

これまでは前日までに宿題を済ませていたのですが、最近宿題を済ませるのが教室へ行くぎりぎりになることもあり、ちょっとだらけているのが分かります。

「学校の宿題は帰ってきたらすぐに済ませないと遊びに行けない」と自覚しているようなので、すぐに済ませる癖がついています。
しかし公文の宿題は、「教室に通うそのときまでに済ませればいい」と思っているようです。

毎日進捗を管理して勉強させることに疲れてしまいます。

問題のレベルが低い

そもそもが低学力の子のためにできた教材だと聞きました。
あの程度の問題なら市販のドリルでもありますし、解ける子はもっと難しい問題を解いていますよね。

だから公文は暗記という印象ですね。
「公式なんて覚えなくても自分で編み出せば良い」と言うレベルの賢い子には不要だと思います。

勉強習慣つけるなら時間+費用対効果考えると通信教育で十分だと感じます。

子どもの頃の話ですが、公文組より二流塾組のほうが成績が上でした。
自分は田舎に住んでいたので一流塾はそもそもなかったのですが、二流塾通ってた身としては公文にあまりいいイメージがないです。
習慣付けだけできたら他の塾へ移るという人が多かったです。

アプローチが非科学的?

教材に一定の価値があるのは分かるけれども、指導方法をまったく公開しないという点や親にも子供にも「自己責任で勝手にやってくれ」って投げっぱなしのイメージが、不信感みたいなものに繋がっている気がします。

要は科学的ではない。
成果を検証していないかんじがする。

賛否両論なのはなぜ?公文の特徴

公文式は「学力に繋げられる人」と「繋げられない人」が明確に分かれる塾だと思います。
特に慣れすぎて単純作業になってしまうと、無意味とは言わないまでも効果は薄くなってきます。

私個人の経験として思い出せる範囲だと、良い点として学校の授業の予習として機能したこと、悪かった点として、英語はちょっと時間の無駄という点です。

幼少期から始める場合毎日勉強をする癖がつくというメリットもあるのかもしれませんが、小さい頃から公文式をしている人でもよく勉強する人と怠けてしまう人といたので、やっぱり個人差は大きいのかなと思っています。
私はあまり長続きしませんでした。

私が公文式の一番の成功例だと感じている子は親にゲームで釣られたと言っていました。
物で釣るというのは聞こえが悪いですが、小学生のうちに数学の最終教材を終えてしまいその後もずっと数学が得意だったので、それも一つ方法なのかもしれません。

計算力がつく、先取りができる?

友人に驚異的な計算力の持ち主がいましたが、あれは公文式の一番の成功例だなと思いました。
真面目に取り組めば計算力は身につきますが、読解力や論理思考力など他の能力はなんとも言えません。

公文はとにかく公式を使った計算の反復練習をやらせますし、実力さえあれば学年の枠に囚われずどんどんと知識を得る機会を与えてくれます。

これは公文のメリットですし、「使える知識を増やす」・「計算力をつける」ことが算数・数学の学習において極めて重要であるということは言うまでもありません。

一方で考える力、問題とじっくり格闘する習慣がつかない?

公文は応用問題が殆どありません。
ましてや数学の本質、定理のいろいろな証明のアプローチ、数学という考え方が作られてきた歴史、教科書ではあっさりとしか扱われていない基礎概念のより深い理解などといった「数学の心」とでも言うべきものを追求するような機会はまずないでしょう。

しかし、そういった役割は公文以外が果たせば良いという考え方もあるようです。
公文は「計算特訓」という役割で、その範囲であれば価値があるでしょう。でも、一つの問題をじっくりとく応用問題の練習をしたい場合は、RISU算数などの本格的教材でないと、なかなか鍛えられません。(RISU算数を知らない方は、下記の公式ページを見てみてください)

RISU算数公式ページを見る

月謝が値上げ

値上げ後の月謝はちょっと割高です。
自分の住んでる地域では、スイミングでも体操でも英会話でもだいたい週1約60分で6500円なのに、公文は週2約30分で7000円です。

複数教科を兄弟で通わせるとなると少しためらってしまいます。

横浜在住なのですが、公文の月謝がピンポイントで値上がりしました。

1教科あたりの月謝が毎月1000円以上値上がりしたので、違う塾に入り直しました。
正直、月謝変わらないなら塾行った方がお得に感じます。
面倒見や教えてくれることの幅が全然塾のが広いので。

学研教室と比較してみましょう。
くもんでは月額将来的に算・国・英と3教科に増やした場合、月22,680円。

一方、学研教室は幼児週1回だと月6,480円。小学生になり、算・国2教科で月8,640円。
将来的に算・国・英の3教科に増やしても月12,960円で済みます。

学研教室だと学習指導要領準拠の教材で勉強しますが、公文は公文式オリジナルの進み具合です。
将来、小学生になって図形や時計が苦手、となっても公文では教えてもらえません。

※追記)公文の値上げですが、東京・神奈川のみ1教科7,560円で、そのほかの都道府県は7,020円とのこと。
ただし、中学生や高校生はさらに値段が高くなります。
同じプリントなのに、場所によって値段が違うのは違和感が残ります

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る