「クレームガード保証」
この単語を1度でも聞いたことがある人の多くはおそらく中古車販売店で愛車を売却した際に店員に進められたといった過去があるのではないだろうか?
「クレームガード保証」とは中古車販売店大手の「ガリバー」と「ビッグモーター」の2社で行われてる保険のようなサービスです。ずいぶんと大仰な名前のサービスなのでどんな内容なのか気になることと思います。
この先自分の大切な愛車を中古車販売店に売却する際に知っておいて損はないどころか知っておくべき内容と言えますので
- 「初めて聞いた」
- 「聞いたことあるけど内容を知らない」
そんな方に「クレームガード保証」の説明、「ガリバー」と「ビッグモーター」のサービス内容を比較してお伝えしたいと思います!自分の愛車を売却する際の判断材料としてこの記事がお役に立てれば幸いです。
CONTENTS
クレームガード保証とはどんな内容
例でわかりやすく説明
クレームガード保証とは、車を売却してから故障や不備が判明した場合に起こりうる損害に対して、売り主に対して欠陥車を売りつけた責任を問わないという制度です。
ちょっと難しいですね。
もう少しわかりやすく説明しますと、自分が車を売却し、中古車販売店の査定の結果50万円で売れたとしましょう。
その後売却した車に不備が発覚し、中古車の価値が20万円まで下落したとします。中古車販売店はこの時点で30万円の損失を抱えることになるのですが、この時中古車販売店は車の前オーナーに賠償を請求することができるのです。
これは一定期間(3ヶ月は)車の売り主に責任があり法律で「瑕疵担保責任」といいます。この責任を回避するための保証がクレームガード保証です。
なので、「車の売買契約後に重大な不備が発生したら賠償請求します!でもクレームガード保証入ってくれたら保証期間なら問題発生しても賠償請求しないよ!」というサービスです。
価値のあるサービスか?
中古車販売店側も査定の際に車の状態の確認はもちろん確認しますが車を分解して一つの部品単位までチェックできるわけではありません。査定後の再チェックの際、もしくはオークションに出品後や別業者やお買い上げになった顧客によって不備や欠陥が発見されることもあるでしょう。
自分が売買契約終了後にいきなりエンジンが不調になることだってありえない話ではないのです。また、車の部品の交換していたことを自身が忘れているような場合でも車の価値が下がる場合があります。
純正品のみで構成されている車のハズが別の部品が使われていることで販売店からクレームになることもあるようです。その際も責任を負わされて賠償に繋がりかねません。クレームガード保証自体は任意の保証サービスですがまず間違いなく入っていた方が良いサービスですよね。
クレームガード保証には絶対加入するべき?
クレームガード保証自体は強制力はありませんし法令で加入を義務付けられているわけでもありません。入っておいたほうが安心なのは間違いありませんが、自身の車の状況をしっかりと分析して行うと良いでしょう。
例えば新車を購入し、毎月ある程度の距離の運転をしており、整備も行っていて、無事故な車を査定に出して売るならば加入しなくても問題ないでしょう。もちろん絶対なんてことはありませんが、不備や欠陥を指摘される可能性が少ないのであればやはり加入せずとも大丈夫でしょう。
ここはポイント!
逆に、売却するまであまり整備やメンテナンスを行っていなかったりというような車の状態に自信がない場合や新車ではなく、中古車を買う場合は、クレームガード保証に加入をするべきと言えます。
クレームガード保証のサービス内容の比較
クレームガード保証の中古車販売店ごとの詳細内容の違いを比較しましょう。ガリバーとビッグモーターの2社に電話でお聞きしてきたので2018年11月時点での情報になります。
ガリバークレームガード保証内容
ガリバーでのクレームガード保証の期間は約3ヶ月です。
ガリバーでは買い取った車をすぐに販売しますし、一定期間売れなければオークションに出品も行います。
そうして販売まで至り、名義変更を行うまでの流れを三ヶ月ほどで済ませてしまうようです。
名義変更以降は不備があってもガリバー側での対処になります。
さあ気になるガリバーのクレームガード保証の金額ですが、金額は買い取り時の価格によって変わってきます。
買取金額 | 国産車の加入金額 | 輸入車の加入金額 | 保証金額 |
10万円以下 | 4,900円 | 4,900円 | 100万円 |
10万円から20万円 | 5,900円 | 6,900円 | |
20万円から30万円 | 6,900円 | 7,900円 | |
30万円から40万円 | 7,900円 | 9,900円 | |
40万円から50万円 | 8,900円 | 11,900円 | |
50万円から100万円 | 9,900円 | 14,900円 | |
100万円から150万円 | 11,900円 | 17,900円 | |
150万円から200万円 | 13,900円 | 20,900円 | |
200万円から250万円 | 15,900円 | 23,900円 | |
250万円から300万円 | 17,900円 | 26,900円 | |
300万円以上 | 19,900円 | 29,900円 |
ご覧のとおりです。
査定額から加味してここまで値段が変わるようですがどう思いますか?
保証金額が100万円に対してクレームガード保証の加入金額は国産車と輸入車に差があるとは言え最低金額が4900円からとかなり良心的であると言えますね。
輸入車が国産車よりも高いのも海外の車種のパーツが国産と違って手に入りにくいからだと思いますが、それでもかなり安いと言えるでしょう。
また保証額が100万円を超えるようなことはそうそうないと思われます。
なのでもしものことを考えるとクレームガード保証は加入していたほうが良いと言えますね。
ガリバーは査定の時点でしっかり買取り車の状態をチェックし整備不良車の見極めができるスタッフの教育もできているのでしょう。
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ビッグモーターのクレームガード保証内容
ビッグモーターのクレームガード保証は下図のようになります。
車種 | 加入金額 | 保証期間 | 保証金額 |
軽自動車、軽トラック | 1万円 | 特に設けてない | 100万円 |
普通車 | 2万円 | ||
輸入車、トラック | 3万円 |
ご覧のようにビッグモーターではこのように車種でクレームガード保証加入金額が変化します。
- 軽自動車一律1万円
- 普通車は一律2万円
- 輸入車及びトラックなどの車種が3万円
となります。車種によって金額が変化するとはいえガリバーの金額とは大きな開きがありますね。
しかし一律で金額を設定しているため、場合によってはガリバーの加入金額よりもお得にクレームガード保証に入ることができるでしょう。
また、ビッグモーターは保証期間を特別に定めてはいないようなので、クレームガード保証に加入さえすればその後どれほどの期間が経ち忘れた頃に請求を受けるなんていうことは無さそうです。
まとめ:結局どちらのサービスがいい?
いかがだったろうか?
「クレームガード保証」について未知の内容も多かったのではないでしょうか?今回は「ガリバー」と「ビッグモーター」のサービス内容を比較しました。
これらの2社の内容を比較すると、国産車全て一律で軽自動車が1万に普通車が2万のビッグモーターよりも、50万円~100万の買取価格まで1万円以内でクレームガード保証サービスを受けることができるガリバーのほうが良心的サービスと言えるでしょう。
中古車販売店に車を売却する際はしっかりと自信の愛車の状態を把握し、クレームガード保証を利用するもしないも考えながら最善の取引を行いたいですね!
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